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[C15] No title

おおお(((゚Д゚;)

長編だ!!やっぱりギルメンが出てくるのは
おもしろいね!!

つづきが気になるお( ・∀・)

フロフキ大根にちょっとわらったww
  • 2008-04-23
  • 投稿者 : かにゃ
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[C16] No title

いいねww
ここから物語は加速ーー!かと思いきや居酒屋という緩急w

応援してます・w・
がんばー!!!
  • 2008-04-29
  • 投稿者 : あOし
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[C17] No title

今度チーズパンとカレーでも作ってあげるよw

おもしろかったーw続きまた楽しみにしてるねーw
  • 2008-05-01
  • 投稿者 : むちゅ
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第二話 ~女神からの頼みごと~

 僕は今、見たこともない場所にいた。
 何もない空間に建物の跡らしきものの上に僕は立っていた。
 目の前にはとても目を魅く一人の女性が立っていた。美しいその姿は世界中の男たちを魅了してしまいそうな美貌だった。その背中には、黒い翼。まるで復讐の女神なんかを連想させてしまうようなものだった。



 「・・・・・・聞こえますか?」



 目の前に立つ女性が何か言っているように聞こえたが、返事が出来ない。それ以前に口が動かない。今すぐに返事をしてあげたいが、無理のようだ。



 「・・・私の声が聞こえますか?」



 心の中では聞こえますと返事はできるのだが、声には全く出せなかった。それ以前に自分がいるのかどうかの感覚さえわからなかった。



 「お願いです。この世界へ来てください。・・・・・・ティルナノイが・・・。破壊されようとしています・・・」



 僕にはその女性が言っていることは全く判らなかった。ティルノナイ? 破壊?
 わけのわからないことを言う女性がなんだかかすんで見えてきた。どうしたのでろうと目をこすっても、あたりの物はかすんでなかった。女性だけが、かすんで見えた。



 「どうか・・・お願いします・・・」


  
 必死で理解しようとしたが、女性がその言葉を言ったあと、かすんで消えかけた女性は消え、僕の視界は真っ暗になってしまった。



 ダンバートンの朝。

 昨日のように皆、露店を開く準備をしている。
 鉄を売る露店から食料を売る露店、鍛冶で作った装備などが、よく見られる。
 最近は宝石なんかも露店に並んでいるが、あまり見るものではなかった。
 僕のギルドメンバーのむちゅちゃんは結構お茶と一緒に宝石を並べてたりするが、あまりにも高価なため売れないことがあるらしい。

 むちゅちゃんは服、靴、帽子なんかを全て青色に染めているくらいだから青色が好きなんだろう。むちゅちゃんのことを僕はむっちゃんと呼んでいるが、本人は呼ばれて嫌だとは思っていないだろうか心配したこともあった。

 今日はそのむっちゃんの料理をいただくことにしているのだが、何を作ってくれるのかが楽しみだった。ギルドの中でも数少ない料理人だからね、おいしいに決まってるんだろうけど。

 今日はサーオィンであって、露店を並べる人は少し少ないと思う。国民の休日はサーオィンとインボリックが一般的だからね。だから僕も今日はほのぼの生活を送ることにしている。
 しかし、あの朝見た夢が凄く気になるし、ちょっと心配でもあった。あの女性は本当に女神なのだろうか、できればもう一度会ってみたい。

 そんなことを思いながら昨日むっちゃんにもらったチーズパンをかじって聖堂付近からダンバートンの朝の活動を眺めていた。



 「よう、犬よ。朝からボーっとしとんなぁ」



 すると、後ろから一番初めに友達になって一番初めに親友になったダートが歩み寄ってきた。相変わらず今日も赤い。



 「何? ダート? 君が朝早いなんて明日は大雪かな?」
 「なんやねん、人を寝ボスケみたいに言うて、俺はそんなに寝ボスケちゃうわ」
 「この前後午後1時に起きたのはどこのドイツだっけかなぁ?」
 「うっ、あ、あれはちゃうねん、ただ夜更かししただけやねん」
 「でも1時まで寝るってねぇ、ちょっと寝ボスケでしょ」



 こんな他愛もない話を出来るのは多分あの時の後くらいであろう。
 初めてダートとであったのは盗賊ゴブリンを通じてだった。やられかけた僕をダートが助けたのがきっかけだった。そんな話ももう1ヶ月前のことになる。しかし、忘れはしないさ。



 「そうだ犬、お前露店とか開かんのか? 結構金儲けになるぞ~?」
 「露店ねぇ・・・」



 一度はダンバートンの真ん中に自分の露店を出してみたいとは思ったことあるが、許可証を買うのに結構なお金が掛かるため、露店は出せかなかった。第一にカバンさえ買えないのだから無理もある。



 「許可証買えへんのか? それともカバンか?」
 「・・・どっちもだね」



 露店を出すにはまず自分のカバンを用意しなければならない。そのあとに銀行でダンバートン個人商店許可証を購入して、準備だけでも4万ゴールドは必要だった。今持ってる金貨は全部で2万5千ゴールド。少し足りない。どのみち並べるものといえば高級や最高級の革くらいしかないのだが。



 「許可証くらいやったらお金だしたるけどなぁ」
 「カバンは自分で買いなさいってか」
 「まぁ、な」
 「そのうち露店だって頻繁に開く予定さ、そのときはなんか買ってくれよ?」
 「必要な物売ってりゃいいがなw」



 他愛もない話をこのまま午前12時まで話した。とても、他愛もない、ただの話を。


 昼過ぎのティルコネイル。皆、アルバイトやクエストを行っていて忙しそうだった。
 そんな中、僕もクエストを受けていた。

 【リヴァリス様へ ティルコネイルを北へ進むと、シドスネッターへ続く道がある。シドスネッターの雪だるまから、イヤリングを探して欲しい。 -ダンカン-】

 どんな内容かと思えばただの物探しだったようだ。
 ティルコネイルを北へ進むなんてアルビダンジョンへ行くくらいしか行ったことないからよく知らなかったけど、そんな道があったんだなぁと実感した。
 実際進んでみると、なにやら怪しげな装置があった。ムーンゲートとは違い、なんだか雰囲気が悪いというか、そんなところだった。

 ダンカン村長に逢いに言ってクエスト内容を聞いてみたら、「雪だるまからイヤリングを探してくれればいい」っと言ってきたが、雪という言葉を使った時点で寒そうな地域だと理解した。そのため、防寒具としてマフラーローブはきっちりと持ってきた。
 ローブを着込み、意気揚々とシドスネッターへ進んでいった。


 思いのほか、シドスネッターは寒かった。いくらローブを着ているからって寒くないわけがない。
 寒さに堪えながら奥へ進むと、もの凄い数の雪だるまが見えてきた。見た目だけでも二十は超えているように見える雪だるまは殆どみな同じに見えた。
 確かダンカン村長が「看板をよく読むように」と言っていたが、看板などドコにもなかった。
 そろそろ手の感覚が鈍くなってきたから、僕は看板など気にせず雪だるまをチェックした。


 5分後

 半分もチェックできずにティルコネイルへ戻ってきてしまった。
 長時間シドスネッターにいると手や足の感覚がおかしくなってきそうだった。素手で雪だるまを触って、雪の深みにはまって、コヨーテに襲われかけた。
 そんなことがあって、ティルコネイルに引き返してきたというわけだ。
 それにしても、まだ手足が凍ったように痛く、冷たい。それにもう午後4時を回ったところだろう、気温も暖かいとはいえ、流石に冷えてきた。これ以上シドスネッターに長居すると命が危ないかもしれない。寒いの嫌いだから大袈裟に思うだけだと思うけど・・・。
 ティルコネイルのダンカン村長には翌日また続きを行うと言っておいたし、ギルドのみんなが集まるダンバートンへと戻ることにした。


 ティルコネイルとダンバートンをつなぐ道、歩いていくと結構時間がかかるが、自分の馬を全力で走らせると案外早く着いたりする。密猟の翼があればもっと早いのだが。
 そんなことで、今僕は自分のペット、サラブレッドの馬燈を走らせていた。
 馬燈の名前の由来は、走馬燈から走るを取っただけで、簡単に決めたものだ。結構お気に入りだし、馬燈も僕のことを慕ってくれている。簡単に決めた名だけど大事なのは信頼関係だってことを見せ付けれる、かもしれない。
 そんな感じで馬燈を走らせて1時間後、ダンバートンの一角が見えてきた。




 「犬、今日ティルコで何しとったん? 馬走らせてったけど」



 ダンバートンに着くと、一番始めに見た人はダートだった。そしていつもの場所で二人して座りながら話を始めた。



 「あぁ、ダンカン村長の依頼、クエストだよクエスト」
 「ほ~ぅ。でどんな依頼や? モンスター退治か?」
 「ただのもの探し。でも死ぬかと思ったよ・・・」
 「なんや、ダンジョンでも行っとったんか?」
 「いあ、シドスネッター」
 「ほうほう。確かに寒いのに弱いお前は死にそうかもしれんな」



 いつものように他愛もない話で今日を振り返る。朝はダートと露店の話をずっと続けた。昼はラビダンジョンでも行こうかと思った矢先にクエストが届き、ティルコネイルへと歩いていった。そのあとすぐに依頼内容を聞き、シドスネッターに向かった。そしてすぐに引き返してきた。そんなところだろう。
 普段とは少し違うような一日を送ったような気がしたが、確かに今日はサーオィンであって、アルバンエイレルからアルバンエルベドのような日とは違うのだが。まぁそこは気にしないことにする。

 時刻は午後6時を回ってイウェカが昇り始めた。あたりにマナが漂うこの時間、魔法使いさんはダンジョンへ行く時間だろう、ウリルもルンダダンジョンに行ったそうだ。あまり魔法の使わない僕にとって夜のダンジョンは怖いのだが。



 「そういえばダート、むっちゃんは?」
 「むっちゃんか? それならそろそろ露店片付けてくるやろ。それまで待っとれ」
 「・・・お腹すいた・・・・・・むっちゃんまだ・・・?」



 確か今日は昼ご飯を食べてなかったことに気がつき、今更ながらお腹がすいてきた。お腹がすく分、むっちゃんの作る料理はおいしく感じるのだが。
 今日は肉を使って料理をしてくれるそうだし、食後のデザートとお茶もあると言っていた。しかもサーオィンは食べ物の効果が上がる日なのだから、今日の料理はいつもよりおいしいはず。アルバンエイレルの日にも料理の品質が上がるけど、この際どっちでもいい。



 「お、むっちゃん発見。犬、むっちゃんおったで」
 「ホント?! どこ?!」
 「ほれ、銀行前、許可証換金してきたんやろ、今日は儲かったそうやで?」



 確かにむっちゃんの表情はホクホクとしていて、とても嬉しいことがあったようなものだった。結構儲かったのだろう。料理ってそんなに儲かるものかなぁ。



 「おーい、むっちゃーん」



 夜のダンバートンでもそれなりに賑わっていて、多分誰であろうと声をかけないとこちらの存在に気づいてくれないだろうと気がついたのか、ダートがむっちゃんに声をかけた。



 「あ、ダートン、それにわんこ~、いたの?」
 「おぅ、結構前にな」
 「今日はむっちゃんのご飯楽しみにしてるよぉ~」
 「おぉー、ならば一生懸命つくらねばw」



 そう言ってむっちゃんはキャンプキットを使って火を熾した。
 そして、簡易テーブルとクッキングナイフ、それに万能鍋と万能おたまを取り出した。
 テーブルを組み立ててその上に料理の材料を並べる。
 肉、魚、果物、野菜、その他、etcetc....。



 「今日は何作ってくれるの~?」
 「う~んとね、前菜に野菜ミックスをつくろうかな、そのあとは何がいい?」
 「俺はカレーがええと思うぞ?w」
 「ほいほーい、カレーね」
 「えぇ~・・・、辛いの嫌~い・・・」
 「よしよしwわんこには甘口つくってあげるからw」
 「うわぁーいw」



 こうしてダートの意見によりカレーを作ってもらうことになった。
 むっちゃんはエプロンワンピースに着替えて(本人曰く、料理をする時でも可愛く決めたいらしい)万能鍋にカレーペーストとバターを少々入れ、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、肉をその鍋の中に入れる。そして前もって作っておいたゴハンを皿に盛り、カレールーを一緒に盛り付ける。
 完成したカレーを僕とダートに持ってきたむっちゃんはなんだか満足したような顔だった。



 「最高の出来だぁw感想聞かせてねw」
 「うむ、ええ臭いや」
 「むー・・・、辛そう・・・」



 むっちゃんの料理はおいしいけど苦手なものは苦手なのだからちょっと・・・あれなんだけど。
 甘口でもカレーは辛いわけであって・・・好きじゃないんだけど・・・。



 「わんこー、大丈夫、辛くないからw」
 「むー・・・」
 「お、むっちゃん、このカレーうまいわ」



 いつの間にかダートはカレーを食べていた。しかもうまいうまいと言って凄い勢いで食べていっている。辛い物好きはやっぱりカレーってすきなのかな・・・?


 それから数分後。



 「ごっそーさん」
 「意外と食べられたwしかもおいしかったよ」
 「でしょー?w自信作b」



 むっちゃんに作ってもらったカレーは確かに好きになる味だった。こう深みがあるというか何と言うか、旨みが詰まってるようでおいしかった。
 むっちゃんの作ってくれたカレーを満喫し、ダートと僕とむっちゃんは井戸で皿や鍋を洗う作業を行った。カレーは特に汚れるから念入りに洗わなければならないので三人で一緒に洗うことにした。
 ゴシゴシと丁寧に鍋を洗っていたむっちゃん、エプロンワンピース姿はとても母性あふれているような気がしてなんだかお母さんみたい。
 ダートの皿を洗っている姿を見ると、面倒だなぁ、と思っているに違いない。よくわかる表情をしていた。
 僕はというと、スプーンを洗っていた。地味な作業だなぁ、と感じつつ、念入りにゴシゴシと洗った。
 洗い物はわずか5分で片付いた。



 「じゃあむっちゃん、今日はごっそーさん、またうまい料理つくってや」
 「出来れば今度は、辛くないの、お願いね?」
 「はいはいwお粗末さまでした」



 そう言ってむっちゃんは密猟の翼で自分の家があるイメンマハへ飛んでいった(正確にはワープ)。




 「ダートこれからどうするの?」
 「せやなぁ。今日は久しぶりに夜更かしでもしよかな、って思っとるんやけど、一緒にどうや?」
 「夜遊び、かぁ。誰と行くの?」
 「犬が来るんやったら、犬と俺とサリーと、誰か呼ぶ予定や」
 「誘うならギルドのほうがいいでしょ、っていうかサリーって?」
 「あ、お前知らんか、サリーのこと」




 無言で頷き、返答を待つ。ダートは顎に手を当て考える素振りをして言葉を考えた。



 「サリーは、俺の嫁や」
 「・・・・・・へぇ」



 ダートの言葉に僕はそれくらいの反応しか出来なかった。なんせ親友に嫁がいるなんて初耳だからだ。隠してたつもりはないんだろうけど、なんだかムスッとなってしまう。コレって嫉妬かな?



 「もうすぐ来るらしいが、遅いな? なんかあったんやろか」
 「さぁ?連絡とれないの?」
 「とれるっちゃとれるんやけどな、面倒や」
 「ほとんどフクロウにまかせっきりじゃん・・・」
 「いやな、手紙を書くのが面倒なんや、それとこんな夜分にフクロウが来ると思うか?」
 「むしろフクロウは夜行性で夜中に活動してるんじゃない?」



 そんなコントみたいなことを聖堂近くでワイワイやっていると、一人の女の人がこっちに向かってきた。黒い髪を後ろで束ねたピンクか赤かきわどい色の服を着ていた。もしかしてサリーなのかな。



 「お、せっちゃん、どうしたんや?」
 「せっちゃん?」
 「なんだ、唐辛子ヘアー。夜遊びか」
 「俺唐辛子ちゃうってw」
 「でも唐辛子みたいな髪型みたいじゃん」
 「うぉい!俺は!唐辛子ちゃうって!」
 「それよりダートの隣にいる子、誰?まぁ見る限り友達だろうと思うけど」



 さっきまで唐辛子の話題だったのにいきなり矛先が僕に向けられた。ダートはせっちゃんって言ってたけど、なんだか目つきが少し鋭い。せっちゃんという呼称は少しずれてるんじゃないかな・・・?



 「あぁ、友達やな、通称犬、FRISKの新メンバーや」
 「犬じゃない、名前はリヴァリス。よろしく」
 「ほうほう、犬ねぇ、リヴァリスより呼びやすいからそう呼ぶね」
 「いやだから犬じゃないってw」
 「私の名前は煉刹那。みんなにせっちゃんとかせつことか呼ばれてるけど、呼び方は何でもいいよ」



 自己紹介も互いに行い、煉刹那、もといせっちゃんは握手を求めてきた。これは友達としてよろしくとかの意味があったような。
 僕はせっちゃんの握手を歓迎し、手を差伸べて、ゆっくりと握手が交わされた。



 「よろしく、リヴァリス」
 「よろしく」
 「ん~・・・やっぱりリヴァリスは言いにくいな。犬でいいか」
 「えぇ~」



 今日、僕は聖堂前で、新しい友達ができた。


 現在、ダート、せっちゃん、僕、ダートの妻と一緒にダンバートンの居酒屋にいた。
 あまり知られていないダンバートンの居酒屋は客がまったくいないかのようだった。僕たち4人以外に、ヴァイラス、トゥカ、椎音、鞠也という名の人たちしかいなかった。



 「ここ、人少ないんだね・・・」
 「誰もおらんけどな、料理とか酒は上等やで」
 「ここに来るのも久しぶりね」
 「俺佃煮頼むかな」



 店内を見て感想をつぶやく僕、それに答えるダート、なつかしの言葉を述べるダートの妻サリアーヌ、メニューを眺めて注文する物を決めていた煉刹那ともいせっちゃん。
 座敷の席を、ダート、正面に僕、その隣にせっちゃん、その正面にサリーという並びをして大きめの机を囲んでいた。
 客足が少ないとはいえ、掃除は行き届いているようで、机も座布団もそのほかも綺麗だった。
 狭い店とはいえ、雰囲気はよかった。ここが喫茶店ならともかく、居酒屋ならではの感じが漂う。結構気に入ったかも。



 「俺は芋焼酎にユッケでも頼もうかな」
 「僕オレンジジュースとフロフキ大根がいい」
 「私はぁ、いつものにしようかな」
 「すいませーん、注文いいですかー」



 居酒屋は意外とメニューが豊富で長居できそうなくらいだった。他にも何かいいものはあったが、おいしそうだったフロフキ大根をチョイスしたのは値段が安かったからだ。
 せっちゃんが呼んだ店員が来て、僕たちはそれぞれの注文をした。



 「よっし、今日はダートの奢りやな」
 「マテマテwなんでそうなるんねんw」
 「別にいいじゃん、女の子に奢るのは当たり前」
 「そんな決まりあらへんってw」
 「あるって。ねぇ?犬?」
 「あ、もう僕の名前犬なんだ・・・」
 「へぇ~、ダートの友達って面白いね」
 「どういうことやねん、サリーw」
 「変態のウリルさんにわんちゃんってチョイスが」
 「・・・サリー、言っちゃうんだ・・・ウリのこと」



 居酒屋の隅で4人が料理の来る前の会話をする。客観的に見ると合コン(?)に見えなくもないし、友達同士での会話に見えなくもない。でも僕から見ると、この3人はギルドFRISKのメンバーとしてではなく、個人的に仲が良さそうだった。少し羨ましい気持ちが湧き出てきたが、僕も中のいい友達を早く作ろうという気持ちも同時に湧き出してきた。
 注文した料理が来た頃、ダートは今日の料理を奢ることになっていたり。哀れなり、ダートよ。


 現在居酒屋で大変なことが起きてます。
 僕がそう思うだけなのかもしれないけど、これっていいものだろうかと心の底から思えてしまう。
 店員に聞いても「あ、いつものことですから」としか答えてくれないし、たとえ居酒屋の常連だったとしても、コレはやばいんじゃない?って聞きたくなる。
 そう、今起きている大変な事とは・・・。
 ダートが赤と黒のドラゴンブレイドを振り回しながら酔っ払っていることだ。しかもそれを周りの人たち(僕以外)は、またやってるよ見たいな目で見てるだけだし、サリーとせっちゃんは止めるかなと期待の目を向けてみたが、サリーは注意しながらも見てるだけだし、せっちゃんは、酔っ払って見てるだけだし・・・。
 しかし芋焼酎でここまで酔えるほど呑めるダートに少し関心を抱く。馬鹿なのかそれともチャレンジャーなのか、そのほかにも考えられるが、余計な考えはしないでおこう。



 「犬ー!お前も呑め~!」
 「わっ!なにするのさ!せっちゃん!」
 「いいから呑め~!私の酒が呑めないっていうのか!?」
 「呑めないよ!せっちゃんがガブガブ呑んだ酒瓶の中の酒なんて! 第一僕酒弱いし!」
 「いいから呑めー!」
 「きゃ~~!!」



 せっちゃんに肩を回され、逃げられない状態のまま、酒瓶を僕に押し付けてくるせっちゃん。ダメだ!完璧に酔ってる! しかもダートより危ない!
 逃げるべく、口元に持ってくる酒瓶を押しのけようとしたが、いつの間にかドラゴンブレイドを振り回すのをやめたダートが、無言で僕の両手をつかみ、そして、せっちゃんとの共同作業(?)によって、僕は酒を呑まされた。




 ふと気が付くと僕はまたあの何もない空間の建物の跡らしきものの上に立っていた。
 もしやと思い、目の前を見てみると、あの黒い翼を有する美しい女性が立っていた。



 「・・・・・・私の声が、聞こえますか?」



 昨日見た夢とそっくりだった。女性の声、動かない口、ただ一方的に聞くことしか出来ない体。何もかも一緒だった。
 ただ、少し違う気もしてきた。
 目の前の女性はなんだか慌てているというか、焦っているように見える。



 「リヴァリスさん・・・・・・。お願いです。この世界へ・・・・・・来てください・・・ティルナノイが・・・・・・」



 昨日もたしかこの女性は言っていたが、ティルナノイって一体なんだろ・・・。破壊されるとかも言っていたし・・・。



 「リヴァリスさん・・・・・・どうか・・・お願い・・・します」



 目の前の女性は、また、僕の視界から消えていなくなった。そして、僕の視界は、まったく見えなくなった。


 続く
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おおお(((゚Д゚;)

長編だ!!やっぱりギルメンが出てくるのは
おもしろいね!!

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フロフキ大根にちょっとわらったww
  • 2008-04-23
  • 投稿者 : かにゃ
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がんばー!!!
  • 2008-04-29
  • 投稿者 : あOし
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今度チーズパンとカレーでも作ってあげるよw

おもしろかったーw続きまた楽しみにしてるねーw
  • 2008-05-01
  • 投稿者 : むちゅ
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